人生とか、恋愛とか、
結局みんなサッカーがらみ。
そんなサッカー小説。

“朝起きてまずやることは欧州サッカーの結果のチェック。週末はDAZN三昧。Jリーグ、プレミア、リーガ、セリエA、あるいはCL…。国内外のどこかに贔屓のチームがあって、大好きな選手がいる。4年に一度のビッグイベントといえば、オリンピックよりワールドカップ。普段はあまり口数が多くないけれど、サッカーについては、ちょっと誰かと語りたい。そんな、ごくごく普通のサッカーファンの日常の暮らしを描くことに挑戦した短篇小説シリーズが、この『フットボールとラブソング』です。記憶に残る数々のフットボールシーンや名選手、名試合などをモチーフに、サッカーファンの人生の一場面、恋愛模様などをパーソナルな視点で表現します。スポ根やドキュメンタリーとはまたひと味違う、「サッカー小説」。ぜひお楽しみいただければ幸いです。”


WRITTEN BY

藤田雅史

EVERYDAY FOOTBALL代表
 

‘‘ 懐かしい曲を耳にしたとき、その曲を聴いていた当時の情景や、親しかった人のことをふと思い出す。そんな経験は誰にでも覚えがあると思います。音楽が人生に染み込むのと同じように、サッカーの記憶もまた、人生の思い出を引き連れてくることがときどきあります。「あの試合」を振り返ることで、「あの日」を思い出す。「あの人」の顔が浮かぶ。一緒に試合を観た仲間、そのとき好きだった人、住んでいた場所、仕事のこと、つらかったこと、楽しかったこと。思い出の中には、もう二度と一緒にサッカーを観ることのできない人もいるはずです。サッカーが好きな人には、きっと誰にでも、サッカーにまつわる個人的なドラマがあって、大切な思い出がある。そんな物語を書きたいと思いました。ピッチの上の物語ではなく、そこから遠く離れた場所の、サッカーにまつわるささやかな物語。サッカーが好きな人に共感してもらえたら、とてもとても嬉しいです。’’

 
 

藤田雅史(ふじた・まさし)/1980年新潟県生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒。著書に『ラストメッセージ』『サムシングオレンジ』『ちょっと本屋に行ってくる。』『グレーの空と虹の塔 小説 新潟美少女図鑑』。小説、エッセイ、戯曲、ラジオドラマなどを執筆。2022年、『サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIES』がサッカー本大賞2022優秀作品に選出され、読者賞を受賞。

出版社・編集者の方へ

『フットボールとラブソング』は、“サッカーを愛する、ピッチの外の普通の人々”を描いた、読み切りの短篇小説です。サッカーと人生の交差点のような物語を、たくさんのサッカーファンに届けることができたら、一緒に共感してもらうことができたら、そして「いつか一冊の本にできたら……!」と願っています。本サイトの作品群や、サッカー小説の単行本化についてご興味のある出版社の方、サッカー好きの書籍編集者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけをいただけるとありがたいです。